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2015.06.23 Tuesday

はじめての菊池恵楓園

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    今秋開催予定
    「解脱したシャツ展」の素材集めに
    (展覧会の詳細はhttp://www.nirvanashirt.net/
    はじめて菊池恵楓園にお邪魔しました。


    ここは、ハンセン病の元患者さんの療養所。
    ハンセン病は「らい菌」によって
    皮膚や末梢神経が侵される感染症で過去の病気。
    今は確実に治る病気です。


    とっくの昔に治ったこの病気のせいで
    人生のほとんどを
    この療養所で過ごさざるを得なかった方々。
    差別や偏見から逃れるような塀の中での暮らし。
    想像するだけで胸がつまり涙腺がオカシクなります。




    しかし、


    実際お会いしたお二人の入所者は力強かった。

    杉野さんと吉山さん。

    乗り越えて、乗り越えて
    一皮も二皮もむけて
    あっけらかんと堂々と生きている感じ。

    この表情を前にしたら、
    苦労話なんか聞けませんでした。
    もう必要ないかなと。
    曇らせたくないですもん。

    でも、うかがったお話の中には、
    生き抜いてこられたヒントが
    それぞれにありました。
    (この内容は改めてシャツのサイトに掲載予定)




    また、印象的だったのは、
    広大な敷地と豊かな緑。
    静かで、とにかく美しいのです。
    ここは昔、細川家のヒノキの苗床だったとか。
    ほほぅ。

    街中では考えられないような巨大な樹木は
    見ていて清々しい。
    熊本城にもこんな大きなものはないのでは?
    というようなどデカイ楠は見事。
    桜の木も600本ほどあり、
    お花見シーズンは圧巻だそうです。


    ちょうど、ネムノキ?が満開。





    特に気に入ったのは、この木。



    どうです?このクネクネした幹。

    何の木かよく分かりませんが
    相当な樹齢でしょう。
    色んな角度から何枚も撮ってしまいました。
    何かの作品素材になりそうです。


    ひとしきり
    とりとめのないおしゃべりにお付き合いいただき
    取材終了。


    吉山さんの
    「今思うのは、生きていてよかったということ」
    という言葉を握りしめ、帰路につきました。

    いただいたシャツは
    いい作品になりますよ、必ず。


     
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